魔法戦士エリクシルナイツ
〜運命に繋がれし乙女たち〜


 敵から与えられた力だけど、道具に善悪なんてない。
 善悪を決めるのは人の心。
・立花亜梨子
・結局、何かを為すのは道具じゃなくて人ですしね。どこまで行っても。
 最近はそんな当然のことが分からない輩が多くて困ります。


『そう言えば、最近お前を抱いていないな』
『なっ……! 何を言い出すのですか突然!?』

 フィエナが顔を真っ赤にして後ずさる。
 相変わらず、色事に関してはポーカーフェイスの出来ん奴だな。
『私はエリクシルライムの代わりですか?』
『馬鹿かお前は。ライムの代わりがお前に出来るか。その逆も同じだ』
・シルヴァ、フィエナ
・フィエナはいいヒロインでしたねー。副官キャラとしてはシリーズ通しても上位でした。


『私は必要と感じたから計画したんです。確かに、研究にはこれほどのイベントは重要ではないかもしれません。
 けれど、コミュニケーションを取る場は重要だと考えています。知識だけでは、人は成長出来ませんから』
・鏡島樹


『申し訳ありません、こんな私事に嵐堂さんを付き合わせてしまって』
『気にするなと言っているだろう?樹はどうも謝り癖があるようだな』
『そうでしょうか?
 私は自分が悪い、もしくは間違っていると思ったときしか謝りませんわ。
 例え周りの反感を買おうとも、私が間違っていないのであれば、謝る必要などありませんから』
『ほう、奇遇だな。俺もその意見には賛成だ』
・鏡島樹、嵐堂司狼
・実際にはそういうのを貫くのは難しいこと。けれど、出来る限りは貫きたいものです。


『自分を信じることが出来ずに、何かを成し遂げるなど無理な話だ。
 信念を貫けない者は、いつか倒れることになる』
『信念を貫いていても、倒れることはありますわ。
 けれど、同じ倒れるなら、私は信念を貫いて倒れる方を選びます』
・嵐堂司狼、鏡島樹


『ライム、そいつを起こせ。お前同様、契約させる』
『はい。分かりました、シルヴァ様』

 ライムはローズの身体を抱き寄せ、その場に正座をさせる。あまりのショックだったのか、まだローズはうつろな視線のままだ。
『樹さん、これから樹さんはシルヴァ様のモノになるの。私と同じになれるんだよ?』
『シルヴァの……モノに……? 亜梨子さんと同じに……? どういう……こと、ですか……?』
『何、実に簡単なことだ。俺に屈服したことを認めるだけだ。そして服従の契約を結ぶ』 

 俺が説明しても、ローズの反応は今ひとつ鈍い。だが、そんなもの俺には関係ない。
『ライム、左手を取って支えてやれ。今のこいつには、お前が必要だ』
『はい、シルヴァ様』
『あ……なに……を?』

 ローズの左手がライムの左手に優しく掛けられ、眼前へと持ち上げられる。ライムの薬指には、俺がはめた服従の指輪が現れていた。
『樹さんもこれからこの指輪をはめるの。そして、私と同じように、シルヴァ様に敗北と服従を誓うのよ。
 最初は苦しくて逃げ出したいと思うけど、きっと樹さんも分かるようになるよ。大丈夫。私がついてるから』

 ローズの耳元で優しく甘い声を聞かせるライムは、さしずめ子悪魔の囁きと言ったところか。
 堕ちるとこまで堕ちてしまえば、ここまで従順に、淫靡になるものだな。
『私は、亜梨子さんを取り戻す為に……戦ってきたのです……。そんなの、受け入れられません……っ』
 かろうじて反論の言葉を呟くが、その言葉にはあまりにも力がない。紙に書いた文章を棒読みする方がましだ。
 心の奥底では、まだ抵抗しなければならないという理性が残っている。だが、そのほとんどはもう敗北を認めているに違いない。
『お前が認めるかどうかはともかく、服従の指輪をはめてやろう』
 俺は服従の指輪を取り出し指で摘むと、力の入っていないローズの薬指にそれを通す。ローズは、それをただじっと見つめていた。
『さっきも言った通り、これは服従の指輪。主人に隷属することを誓う指輪だ。
 俺に抗うというのなら、それでも構わん。だがもし、敗北を認めるなら、ここに契約を完了させよう。
 さあ、どうする、エリクシルローズ。敗北を認めるか? それともさらに抗い、ライムに徹底的に犯されることを望むか?』

『私は……私はっ……』
『樹さん、素直になった方がいいよ? どんなに頑張っても、結局シルヴァ様には敵わないの。
 シルヴァ様は酷い人だけど、もう私の体は快楽なしには生きていけない。
 もうシルヴァ様についていくしかないの。私……樹さんがこれ以上戦いで傷つく様は見たくない。
 だから……お願い、敗北を認めて。そうすれば、私と同じになれるよ?』

 下手に俺が口にするよりも、ライムが囁く方が効果は絶大なようだ。
 うつろな目が困惑に何度も痙攣し、唇が小さく震える。そして、ローズはようやく口を開いた。
『私は……敗北を……認めます。
 私では、貴方には勝てない。ごめんなさい、亜梨子さん。貴方を助けることが出来なかった……』

 服従の指輪が輝き、樹の魂に固定される。それはいついかなる時も外すことは出来ず、効果は永続する。
 指輪の形をした、魂の鎖。それが今、エリクシルローズを捕らえた。
・シルヴァ、エリクシルライム、エリクシルローズ
・気が付けばこのシーンのセーブを残してちょくちょく日に数回見ている葉月がいます。我ながら悪趣味だ。


『う、そ……そんな……亜梨子さんが、エリクシルライム?』
『……ごめんなさい、樹さん。今まで黙ってて。でも、どうしても言えなかったの』

 変身した亜梨子は、力なくその場に腰を落とした。親友に対するこれほどの裏切りはない。
 一人戦っていたことを知っているはずの亜梨子が、ローズの待ち望んでいたエリクシルライムなのだから。
『どうして……どうして言ってくれなかったんですか?
 ま、まさか……亜梨子さんも、シルヴァに酷い目に遭わされて……』
『そうだ、こいつは俺に敗北し、負けを認めた。そして俺の奴隷になったのだ。
 今のを見ても分かっただろう? 亜梨子は変身すら自由に出来ない。俺の命令には絶対だ。
 そう、お前が憧れていたエリクシルライムは、既に俺の手に堕ちていたんだよ』
『そん、な……っ……そんなの、私に勝てるわけがない……っ』

 俺はローズの左手を取り、服従の指輪を取り出す。
 完全に茫然自失となったローズの薬指に指輪をはめると、俺はゆっくりと問いかけた。
『エリクシルローズ、お前は俺に敗北を認めるか?』
『だめ、樹さんっ、敗北を認めちゃ! 私と同じ道を歩むことになる!』

 ローズは自分の指にはまった指輪を呆然と見たまま動かない。俺は、ローズが口を開くのを待った。
『私にはもう、立ち上がる力はありません。敗北を……認めます』
 指輪がまばゆく輝き、契約はつつがなく完了した。これで二人の魔法戦士は俺のモノになった。
『あ……あぁ……そんなっ、どうして、こんなことに……』
『魔法戦士になるのはお前たちが選んだ道だ。巻き込まれたなどと言うなよ?
 最初は確かに巻き込まれただけだった。だが変身し、何度も俺に立ち向かってきたのはお前達の選択だ』
『そう、そして、私たちは諦めてしまった。シルヴァに、勝つことに……』
『そういうことだ。せっかくだ、二人仲良く俺に奉仕してもらうとしようか』
・エリクシルローズ、エリクシルライム、シルヴァ
・別ルートにてのローズ服従シーン。同上。




もどる