主人公『中村誠二』はピザ屋バイト暦3年目のフリーター。
定職についていないのが気がかりではあるものの、仕事はやりがいもあり、またバイト仲間でもある恋人の『藤沢あい』との仲も順調で、順風満帆な日々を送っていた。
あいとの付き合いも2年になり、そろそろ結婚を意識し始めた頃、突然の不幸が誠二を襲う!!
自分の不注意から交通事故を起こしてしまった誠二は脚を骨折し入院を余儀なくされてしまったのだ。
「毎日お見舞いにくるからね!!」
笑顔を見せるあいの姿に『いい骨休みににもなるな』などと考えていた誠二だったが、この入院をきっかけに二人を取り巻く活況は予期せぬ方向へと展望していく……。
『事故の相手である不動産ブローカー』
『同部屋の入院患者であるいけすかない男』
『イケメンで天才的な技術を持った担当医師』
『二人のことをいつも見守ってくれていたバイトの先輩』
そして…
『ナースとして勤務している別れた元カノ』
様々な人々が誠二とあいの絆を引き裂くかのように、二人の間に踏み込んでくる。
次々と襲いくる困難を乗り越え、二人は愛を貫くことが出来るのだろうか……。
≪シナリオ・プレイ感≫
ライターは巽ヒロヲ氏。
交通事故を起こして入院することになってしまったのをきっかけとして、恋人が他の男に狙われていく話。
構成としては基本となるルートが1本あり、選択肢によって分岐していく、といった感じですね。
恋人であるあいのことを常に気にかけ寝取り男達の毒牙に掛からないようにしつつ元カノからの誘惑にも流されないようにしてさえいれば何事も無く彼女との幸せな結末を迎えられますが、選択肢に間違った場合はほぼ例外無しに寝取られます。
前作である『俺は彼女を信じてる!』はやたら主人公と他ヒロインとのシーンが多く、ヒロインと寝取り男とのシーンが少ないため、正直ヒロイン寝取られモノというよりかは主人公の浮気モノといった印象の方が強かったですが、今回は完全に寝取られシチュに特化されてますね。一応主人公とのシチュもあるっちゃありますが、シーン全体の1割ほどあるくらいで、寝取られシチュを映えさせるためにある程度となってます。
お互いの想いを伝えあって恋人となり、初めてを捧げてくれた健気で純情な彼女が、これから幸せになっていこうという矢先に自分以外の男の手によって絡め取られ寝取られていく、というテイストなため寝取られシチュに耐性が無いとかなりきついですが、あるんであれば概ね楽しめる作品となってたかと思います。まあ、無い人はそもそも手に取るような作品じゃないような気もしますけども。
寝取る側となる男は4人おり、それぞれのルートの傾向を挙げると……、
富岡:事故の慰謝料を支払うためとそそのかされ、キャバクラやデリヘル嬢として客を取らされていく/富岡の策略により主人公に疑心を抱かされ、心の隙間を突いて篭絡されていく
渋谷:薬を使って眠らされ凌辱される/主人公が元カノとしているところを目撃し、傷心しているところを篭絡されていく/主人公との情事を収めたビデオをネタに脅迫され、肉欲漬けにされて篭絡、主人公の目の前で快楽に耽る/ピザの出前として訪れた部屋で渋谷の仲間たちにより輪姦されて堕とされ、乱交を収めたDVDを主人公に見せられる
加賀美:催眠術
努:努から告白され、意識するうちに関係を持つようになり、情事を彼氏に目撃される/恋人と元カノが写った写真を見つけて疑心を抱き、傷心のところを努に抱かれる
……といった感じでしょうか。ネタバレですし反転で。あまりこの手のには手を出してないため強くは言えませんが、多分多めと言っていいんじゃないかと思いますね。無理矢理に、脅迫されて、薬や催眠術により発情させられて、自発的に相手に身体を許してなど、バリエーションとしては少なくなかったかと。また、寝取られモノとしては当然の如く、恋人である主人公の見ている前で寝取られた様を見せ付けていくといったシチュも豊富ですね。既に堕とされた状態の彼女が収められたDVDを見せられたりとか。
表面上は恋人のままで、っていうのもありますが、普段通りの笑顔を見せてくれる彼女がその裏では名前も知らない男に身体を売って金を得ることに抵抗が無くなってるとか嫌過ぎるんですが。何その当事者だったらナチュラルに泣ける状況。
……とまあ、シーン単体で見れば『彼氏である主人公以外の男によって犯され堕とされ寝取られていく』、というテイストは概ね出てたんじゃないかと思うんですが、シーン数の関係のためか、シナリオとして見るとちょっと弱い面はあったように思いますね。
や、シーン数自体で見るとメインヒロインである恋人のあいで40シーン以上、作品全体では約70シーンと、決して少なくはないんですよ。むしろ平均以上はあると思います。ただ問題なのは、それらがかなり分散気味になってしまっていること。↑のを見ても分かるんですが、寝取り男それぞれに2、3ルートに分岐するのに加え、サブヒロインのシーンにもそれなりに割かれているため、必然的に1つ1つのルートの分量が少なくなってしまってるんですよね。このためもあってなのか、やや堕ちる過程がいまいち描写しきれてないように。
堕とされる前と堕とされた後、彼氏の存在を思って抵抗する状態と、彼氏を二の次にして寝取り男との快楽を貪る状態については描かれるんですが、その中間の描写が、『それから何度も行為を繰り返されて、次第に抵抗がなくなってしまった』みたいな感じで済まされたりと、ちょっとおざなり気味になってた印象。加賀美に至っては寝取り男の中でもシーン数少なめなのに加え、掛けたら一発で従順に命令を聞くというものっそい都合の良い催眠術を使ってのシチュがメインなものですから堕ちる過程もへったくれも無いですし。
寝取られシチュのバリエーションが多いことは良いと思うんですけど、出来ればもう少しそれぞれの分量が多ければ、というのが正直なところですね。主人公の下にあった心が、快楽によって別の男のものへと変えられていくその過程っていうのは、葉月としては大事だと思いますし。
あと、ちょっと残念だったのは妊娠エンドが無かったことでしょうか。
『孕まされる』、『受精させられる』といった旨のテキストはそれなりにあるんですが、実際に孕んでのシーンは無かったりと。
自分以外の男により恋人を奪われ、あまつさえその男の子供を孕まされる、っていうのはそれこそ彼女の全てを将来に渡って奪われたと言っていいでしょうし、寝取られモノのエンドを飾るには良いと思うんですけどねー。
≪グラフィック≫
原画家はジェントル佐々木氏。
CGは全枚、内訳はあい:70、晶子:11、こころ:7、雪乃:3、複数:10。
差分はちょっと判別し辛いので省略で。見た感じではそれほど、といった印象ですね。
近頃だと『美脚性奴会長亜衣』なんかで印象深い方ですね。相変わらず、ヒロインの身体の質感など、全体的に高いレベルで描かれてたと思います。汁気については塗りのためか、精液描写以外はそれなりといったところでしょうか。
ただえちぃシーンにて、主人公、寝取り男と、全体的に男キャラの顔出しが結構多めなのはちょっと苦手な人はいるかもと。葉月とか。正直、野郎の顔を見ながら、っていうのはあまり好かないんですよね、個人的には。
≪サウンド・ボイス≫
ボーカル曲は無く、BGMは全13曲。
BGMは日常シーンや主人公を相手にした際なんかのほのぼのとした曲調や穏やかな曲調のものと、他の男を相手にした際の暗めな曲調のものとが半々、といったところでしょうか。
ボイスについても、芹園みや嬢、青川ナガレ嬢、かわしまりの嬢など、名の知れた方が多いですし、特に問題なく演技されてたかと思います。
≪システム≫
フルインストールで1.4G、ディスクレス起動可。
マリゴールド系列のいつものシステムですね。特に使い辛くも無いですし、プレイする上で不便は無かったかと思います。
≪えちぃ≫
シーン回想は全69シーン。内訳はあい:45、晶子:11、こころ:5、雪乃:3、複数:5。
シチュとしては寝取られシチュに特化した作品ということで9割方、恋人である主人公以外の男によってヒロインが寝取られていくものや寝取られた状態でのもので占められてますね。恋人に隠れてのものだったり逆にその光景を見せ付けてだったり。前半での無理矢理にやられる状態と後半のヒロイン自身から快楽を求めていく状態と、割合は大体半々といったところでしょうか。
主人公を相手にしてのもいくらかはありますが、寝取られシチュを映えさせるためにあいと晶子、雪乃でいくらかある程度ですね。というか、こころにもなんぼか用意してやっても良いんじゃないかと思わないでも。ヒロインの中で1人だけ寝取り男とのシーンしか無いですし。まあ、シーン数的に主人公に割けないところはあるんですが。
プレイ内容としてはキス、愛撫、フェラ、シックスナイン、自慰、手コキ、パイズリ、自慰、道具、各種体位、輪姦、アナル、といったところ。
富岡ルートでは客を取らされてのイメージプレイ、渋谷ルートでは仲間達による輪姦などありましたが、全体的にはオーソドックス寄りなのが多めだった印象ですね。
ただ、加賀美ルートは加賀美がアナル好きなのに加えて浣腸をしてのシチュがやたら多めなので、苦手な人は注意かもと。まあ、CGで描かれるのは一切濁りの無い透明な雫なので、見た目には問題無さそうなんですが。それもどうよとは思いますけど。
シナリオとして見ると堕ちるまでの過程の描写が少々薄めなためにやや残念ではありましたが、シーン単体では概ね尺もありますし、質的にもそれほど問題は無かったと思いますね。寝取られ耐性が必要ではありますが、それなりに満足行く出来ではあったかと。
≪気に入ってるシーン・ややこしくなるので寝取り男別に≫
あい
・富岡
ホテルの一室にて富岡に後ろから突かれ、快楽に悶えながら一晩中絶頂させられ続けるあい/富岡のことを考えながら自慰していたことを告白させられながら、彼のものにパイズリしていくあい→対面座位で挿入されていくあい/富岡に挿入されながら、恋人に寝取られたことを告げていくあい→四つんばいにされて挿入され、雪乃に騎乗位で挿入され搾り取られていく恋人にその行為を見せ付けていくあい
・渋谷
恋人に見られていると知らずに、渋谷に背面座位で挿入されて何度も絶頂させられていくあい/恋人の眠る横のベッドに押し倒され、媚薬を盛られた身体を責められ挿入され、絶頂させられていくあい/恋人の看病を抜け出し、トイレの個室内でピアスを付けた身体を背面座位で責められていくあい/ベッドに眠る恋人の上に裸でまたがり、自分から腰を動かし翻弄していくあい→物足りなさに失望し、その隣のベッドの上で渋谷に挿入され、快楽を貪っていく姿を見せつけていくあい/ピザを届けに来た部屋にて、渋谷の仲間達によって押し倒され媚薬を盛られ、輪姦されていくあい/渋谷が置き土産に残していったDVDの中で、渋谷の仲間たちに後背位で挿入されながらフェラし、快楽を貪る姿を晒すあい
・加賀美
催眠術で動けなくさせられた主人公の目の前で、同じく催眠術に掛けられて加賀美にフェラ・アナル舐めで奉仕していくあいとこころ→重ねられ、交互にアナルを犯されていくあいとこころ/主人公の見ている中、客である男達に前と後ろを犯され、ぶっかけられながら何度も絶頂させられていくあいとこころ
こころ
メイド服を着、主人となった男に姉と一緒に奉仕していくこころ→背面騎乗位で挿入された姉と主人の結合部を舐めさせられ、ぶっかけられていくこころ
≪総評≫
堕とされていくまでの過程の描写がやや薄く、寝取られモノとしては少々物足りなさが残る出来ですね。
ですけど、シーン単体で見ればそれなりに寝取られテイストは出てましたし、概ね楽しめるんでないかと思います。
09/08/29